特集 図説 胃と腸用語集2012
検査法・手技
小腸内視鏡,バルーン内視鏡(balloon assisted endoscopy)
西村 直之
1
,
山本 博徳
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科部門
キーワード:
ダブルバルーン内視鏡
,
シングルバルーン内視鏡
Keyword:
ダブルバルーン内視鏡
,
シングルバルーン内視鏡
pp.650
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113253
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ダブルバルーン内視鏡(double-balloon endoscopy;DBE)とシングルバルーン内視鏡(single-balloon endoscopy;SBE)は,約2mの内視鏡と先端にバルーンの付いたオーバーチューブを用いる小腸内視鏡である.バルーンを拡張して腸管を把持し小腸の短縮を行い,内視鏡を進めるという操作を繰り返すことで,小腸深部への挿入と可能としている.この2つの内視鏡をバルーン内視鏡と呼んでいる.英語の訳語は,“balloon assisted endoscopy”となっている.
DBEは,1998年に自治医科大学の山本博徳により開発され,2003年に富士写真光機(フジノン)から市販された.DBEシステムは,先端にバルーンの装着が可能なエアールート付きの細径内視鏡,先端にバルーンの付いたオーバーチューブ,両方のバルーンの拡張・脱気をコントロールするバルーンコントローラーから成る(Fig. 1).一方SBEは,2007年にオリンパスより販売が開始された.SBEシステムは,細径内視鏡,先端にバルーンの付いたスライディングチューブ,バルーンコントローラーから成る(Fig. 2).
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