カプセル・バルーン内視鏡の新展開
[バルーン内視鏡編]バルーン内視鏡を使用した治療内視鏡 小腸腫瘍に対するポリペクトミー/EMR
岡 志郎
1
,
田中 信治
,
井川 慶
,
中野 誠
,
青山 大輝
,
亘 育江
,
吉田 成人
,
茶山 一彰
1広島大学病院 内視鏡診療科
キーワード:
Midazolam
,
下剤
,
前投薬
,
電力供給装置
,
発生率
,
小腸腫瘍
,
内視鏡的粘膜切除術
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
,
スネア
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Cathartics
,
Midazolam
,
Electric Power Supplies
,
Premedication
,
Incidence
,
Double-Balloon Enteroscopy
pp.578-584
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014064985
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現在,バルーン内視鏡による小腸内視鏡検査手技の確立とともに,深部小腸においても胃や大腸と同様の治療手技が施行可能となった.小腸における内視鏡的切除のおもな適応病変は,Peutz-Jeghers症候群の多発ポリープ,出血・腸重積などの症状をきたす危険性がある脂肪腫,過誤腫,腺腫などの良性腫瘍である.小腸腫瘍に対するポリペクトミー/EMRでは,小腸壁が薄いため穿孔のリスクが高いことに留意し,有茎性病変であっても凝固深度が深くならないように局注を行う,後出血予防として切除後潰瘍に対してクリッピングを行うなどの工夫が必要である.
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