Japanese
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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
食道
治療
EEMR-tube
Endoscopic Mucosal Resection Using EEMR-tube
島田 英雄
1
,
幕内 博康
2
1東海大学医学部付属大磯病院外科
2東海大学医学部
pp.569
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202336
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EEMR-tube法の基本手技
EEMR-tube(endoscopic esophageal mucosal resection-tube)法はMakuuchiら1)が開発したEEMR-tubeを用いる内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)の手技である.チューブはシリコンラバー製で,透明で軟らかく全長60cm,内径14mmで先端部は斜めになっている.スネアを通すサイドチャンネル,手元部にはチューブ内腔を気密化するバルーンが備わっている(Fig.1).
基本手技は,まずEEMR-tubeにスコープを通しておき食道内に挿入する.病巣の口側2〜3mmの位置に粘膜下注入して切除範囲を膨隆させる(Fig.2a).次に内視鏡に沿わせEEMR-tubeを進める.サイドチャンネルからスネアを挿入し病巣上に拡げ(Fig.2b),手元バルーンに空気を注入しチューブ内を気密化する.内視鏡の吸引で病巣を含む食道粘膜をチューブ内に吸引し,スネアで絞扼する(Fig.2c).チューブをわずかに引き抜き,ポリープ状に絞扼された食道粘膜を通電切離する.筆者ら2)はEEMR-tube法で一括切除が困難な病巣には,分割切除法と遺残再発防止のトリミングによる4 step法を施行している.
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