増刊号 図解 診療基本手技 第2集
診療手技
種々のチューブ挿入法
Sengstaken-Blakemore tube
大坪 毅人
1
,
高崎 健
1
1東京女子医科大学・消化器病センター外科
pp.252-254
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909697
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Sengstaken-Blakemore tube(S-B tube,図1)をはじめとするバルーンタンポナーデ法は,食道静脈瘤出血に対する一時的止血法であり,その原理は機械的圧迫による極めて単純なもので,誰にでも,どこでも簡便に実施できる成功率の高い止血法である.
上部消化管出血を認めた場合,まず緊急内視鏡を施行し,出血部位を確認する.静脈瘤からの出血であった場合には直ちに内視鏡的硬化療法を試みる.しかし,止血効果が不十分である場合や,全身状態から内視鏡の施行が不可能なときにはS-B tubeによる一時的止血を行い,後日,硬化療法などによる恒久的止血を行う.
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