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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
食道
治療
APC焼灼
Argon Plasma Coagulation for Early Esophageal Cancer
川田 研郎
1
1東京医科歯科大学食道外科
pp.570
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202337
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APCの原理と機器
APC(argon plasma coagulation)はイオン化されたアルゴンガスの中を高周波電流が効率よく組織に流れ,組織を失活させ破壊する方法で,止血や花粉症の治療などさまざまな用途に用いられる.食道早期癌にAPCを行う際に準備するのは高周波手術装置(VIO3)とアルゴンガス,APCプローベで,APCプローベにはビームが,①直線的に伸びるaxial type(A-probe),②側方に伸びるside fire type(S-probe),③円周状に伸びるcircumferential type(C-probe)の3種類がある.経鼻内視鏡を通過する細径用のプローベも市販されている.APCには①従来から行われているforced APCに加え,②広範囲をすばやく凝固できるpulsed APC,③より浅い凝固層の形成が可能なprecise APC,の3種類のモードがある.実施の際には内視鏡の先端にフードを装着する.
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