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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
食道
治療
EMRC法(キャップ法)
Endoscopic Mucosal Resection with a Cap-fitted Panendoscope for Esophageal Cancer
井上 晴洋
1
1昭和大学江東豊洲病院消化器センター
pp.568
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202335
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1991年当時,食道でovertubeを用いた内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)が行われていた1).それとは前後して,米国のStiegmann GV2)が,rubber band ligatorを用いた食道静脈瘤に対する結紮術を報告した.それを見た瞬間,筆者は消化管のEMRに使用可能であると考えた.およそ30年前(1992年)に,透明キャップを用いたEMRC(EMR with a cap-fitted panendoscope)法(キャップ法)はまず早期食道癌に施行された3)(Fig.1).その後,消化管全域に適用を拡げており4),ESDが普及した現在でも,特に食道の2cmくらいまでの病変は,短時間で治療できる.キャップ法は,その後,band ligator+snare法(duet,captivatorなど)として,広く普及した.
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