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特集 胆道ドレナージに伴うトラブル
T-tubeのトラブルと対策
Management for the complications of T-tube drainage
羽生 富士夫
1
,
高田 忠敬
1
,
中村 光司
1
,
福島 靖彦
1
,
今泉 俊秀
1
,
佐藤 裕一
1
Fujio HANYU
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.1377-1383
発行日 1980年10月20日
Published Date 1980/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207524
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はじめに
胆石症の手術,とくに胆管系胆石症では,総胆管切開,截石術が行なわれ,その切開創に対しては,通常,T-tubeが設置される.このT-tube設置は,術式的に簡単なものであり,術後の胆道減圧,感染胆汁の排除,腹腔内への胆汁漏出の予防,遺残胆石の対策など,その臨床的価値は広く認められている.また,胆管損傷のrepairに際しても,splintと胆道減圧を目的としてT-tubeが用いられることが多い.
このようにT-tubeの有用性に関しては異論のないところであるが,しかしながら,T-tube設置後の合併症も決して無視しうるものではない1).ここでは,胆石症手術におけるT-tubeの合併症と対策について自験例を中心に述べてみたい.
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