Japanese
English
増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020
主題
—十二指腸腫瘍性病変の内視鏡診断—上皮性腫瘍の診断の進め方(SNADETsについて)
Endoscopic Diagnosis of Superficial Non-ampullary Duodenal Tumor
鳥谷 洋右
1
,
遠藤 昌樹
1,2
,
赤坂 理三郎
1
,
梁井 俊一
1
,
川崎 啓祐
1
,
中村 昌太郎
1
,
永塚 真
3
,
上杉 憲幸
3
,
菅井 有
3
,
松本 主之
1
Yosuke Toya
1
1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野
2開運橋消化器内科クリニック
3岩手医科大学医学部病理診断学講座
キーワード:
十二指腸上皮性腫瘍
,
SNADETs
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
Keyword:
十二指腸上皮性腫瘍
,
SNADETs
,
内視鏡診断
,
拡大内視鏡
pp.612-620
発行日 2020年5月24日
Published Date 2020/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202032
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●「考える内視鏡診断」のポイント
・SNADETsの診断では,粘液形質を背景とした胃型・腸型腫瘍に大別されることを熟知しておく.
・通常観察では,脂肪粒を反映した“絨毛の白色化”を観察することで腺腫・早期癌,特に腸型腫瘍を拾い上げることが可能である.
・白色絨毛陽性病変では,腫瘍径,色調,肉眼型,結節の有無,易出血性,絨毛の白色化の分布を観察する.
・白色絨毛陰性の十二指腸球部病変は胃型腫瘍を念頭に置いて観察を行う.
・M-NBI,M-CVを用いたoptical biopsyが望ましいが,拡大内視鏡所見と組織学的異型度や粘液形質の乖離に留意する.
・内視鏡治療を前提とする場合は,安易な生検を避ける.
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