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今月の主題 隆起型早期大腸癌の病態と診断
序説
隆起型早期大腸癌の病態と診断
Introduction
田中 信治
1
Shinji Tanaka
1
1広島大学大学院医系科学研究科内視鏡医学
キーワード:
早期大腸癌
,
肉眼型分類
,
パリ分類
,
LST
,
ポリープ
Keyword:
早期大腸癌
,
肉眼型分類
,
パリ分類
,
LST
,
ポリープ
pp.805-809
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201754
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早期大腸癌の肉眼型分類
最初に「肉眼型分類」について述べてみたい.本邦では,早期大腸癌の肉眼型として,大腸癌取扱い規約に記載された「肉眼型分類」が一般的に使用されている(Table 1)1).この「肉眼型分類」は,平坦陥凹型腫瘍の存在が明らかになった頃,多田正大先生を中心とするプロジェクトで作成されたものである.
早期癌と良性腫瘍(主として腺腫)の組織診断は連続的であり,そのボーダーラインも病理医によって若干異なるため,この肉眼型分類は早期癌のみでなく腺腫にも使用することになっている.なお,大腸には消化性潰瘍が存在しないので,0-III型が存在しないことが食道表在癌や早期胃癌の肉眼型分類と異なる点である.
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