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編集後記
松本 主之
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1岩手医科大学・消化器内科
pp.985
発行日 2015年6月25日
Published Date 2015/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200358
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本号は“診断に難渋する小腸・大腸の炎症性疾患”をテーマに企画された.既存の疾患概念にあてはまらない腸潰瘍性病変の鑑別診断を中心に,Crohn病と潰瘍性大腸炎の区別や鑑別すべき疾患に関して,豊富な症例を有する施設のデータが提示されている.2006年の「胃と腸」誌〔41巻6号(2006年)「非定型的炎症性腸疾患─診断と経過」〕でも同様の企画が組まれているが,本号の内容は前回と大きく異なっている.新たな疾患概念の提唱を含む新知見が盛り込まれた,貴重な特集号といえよう.
まず,清水論文では診断困難な炎症性腸疾患が「診断困難」となる要因と具体的対策が明快に示されている.臨床医は知識と情報の不足に陥ることなくあらゆる疾患のパターンを頭にたたきこみ,論文中に示された診断困難となる要因と対策を肝に銘じて診断に臨むことが必須と思われる.
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