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海外文献紹介「結腸癌,直腸癌の病期の設定」
高橋 賢
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1関東逓信病院消化器内科
pp.850
発行日 1980年8月25日
Published Date 1980/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113044
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Staging of Cancer of the Colon and Cancer of the Rectum: Wood DA, Robbins GF. Zippin C, et al(Cancer 43: 961~968, 1979)
各種の癌を一定の病期分類に従って分類する必要があることはよく知られている.国際対癌連合(UICC)は1950年から,T(原発巣の浸潤程度),N(リンパ節転移),M(遠隔転移)分類を提唱している.AJC(American Joint Committee)の改訂案が1977年にUICCの正式な病期分類として承認された.この分類ではpostsurgicalな所見にょるpTNMのほかに,臨床所見に基づくcTNM,術中所見によるsTNMなどが決められている.この分類を,アメリカ合衆国の10施設で1959~67年の期間に手術された1,826名に適用して,その予後との関係などを検討した.結腸癌924名(男性47%),直腸癌902名(男性59%)で,平均年齢は66歳,63歳である.それぞれ92%,90%が切除術を受けており,97%,96%で消息が判明している.
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