今月の主題 内科医に必要な癌のマネジメント
癌のスクリーニング
結腸・直腸癌のスクリーニング
小山 捷平
1
1筑波大学臨床医学系内科
pp.425-427
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909255
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●結腸・直腸癌の診断のための第一歩は,結腸・直腸癌の病態生理を知った適切な問診である.
●免疫便潜血検査は,Dukes B(T3,NO)までの進行結腸・直腸癌をスクリーニングするためとすれば有用である.
●注腸X線検査は依然として欠かせない検査である.結腸・直腸癌をよく診断するためには,第一に前処置と撮影技術,第二にはX線写真の読影力である.
●内視鏡検査は,盲腸まで挿入する技術と腺腫から早期〜進行癌病変の画像認識がインプットされた頭脳で,大腸の全表面を高い集中力で見ることのできる“目”が必要である.
●血清CEA値の測定は,結腸・直腸癌のスクリーニングというより,病期の進行度を推定するのに有用である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.