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海外文献紹介「直腸癌の新しい予後分類」
古松 了昭
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1愛知県がんセンター消化器内科
pp.166
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107882
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A new prognostic classification of rectal cancer: Jass JR Love SB, Northover JMA(Lancet l: 1303-1306, 1987)
直腸癌根治的手術例の予後を計る理想的な分類法は,確実に治癒が見込める“予後良好”群と,死の転帰をとることが予測される“予後不良”群の2群に大別できるものが望ましい.直腸癌の根治的手術例の60%は予後良好で残りの40%が死の転帰をとるが,Dukes分類では予後良好とされるDukes Aは15%にすぎず,予後不良のC2は10%以下である.そこで,種々の予後判定因子が提唱されてきている.著者らは,過去20年間の直腸癌手術例の再検討から,長期予後に影響を与える因子を明らかにし,それに基づく新しい予後分類法を提唱している.
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