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病理学講座 消化器疾患の切除標本―取り扱い方から組織診断まで(5)
消化管疾患の肉眼写真撮影の実際(2)
Introductory Course of Gastrointestinal Pathothology (5)
吉田 亮
1
,
渡辺 英伸
1
Makoto Yoshida
1
1新潟大学医学部第1病理
pp.611-614
発行日 1987年5月25日
Published Date 1987/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112872
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Ⅱ.撮影の実際
本誌「胃と腸」に掲載される肉眼写真の中で,写真として良くない例に頻々みられることは,第1に照明用ライトの位置が高過ぎることである.病変の凹凸の程度によって光源の高さを変える必要がある.第2に左右の光源の強さにムラがあり過ぎ,陰の部分が黒くつぶれて見にくくなっていることである.立体感を出したいあまり陰を強調し過ぎた場合と,光源ランプを4灯使わず2灯にしている場合に発生しやすい現象である.照明器具の所で述べたように,光源ランプは4灯使用しないと照明をカバーしきれない場合が多く出てくる.第3に,露出は合っていてもライトと被写体の距離によって写真の像のさえ(鮮鋭度)が違ってくる.ライトは被写体にできるだけ近づけて照明したほうが写真に鮮鋭度が増す(Fig. 8,9).
以下病変の高低に応じて照明用ライトの位置をどのようにしたらよいかを述べてみたい.
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