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海外文献紹介「胆囊摘出と上行結腸癌の関係」
伊藤 慎芳
1
1関東逓信病院消化器内科
pp.1016
発行日 1980年10月25日
Published Date 1980/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112805
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Relationship between cholecystectomy and ascending colon cancer: L.J. Vernick et al(Cancer 45: 392~395, 1980)
胆摘後にはデオキシコール酸プールが増加すると言われるが,デオキシコール酸と大腸癌は関係があり,あるいは1,2ジメチルハイドラジンによる実験的大腸癌の発生率は胆摘により増加するといった報告などがある.アメリカ第3次全国癌調査(1969~71年)に際して,大腸癌の部位別の疫学的特徴を見出す目的で調査した.方法は同期間のペンシルバニア州A郡の全大腸癌2,767例から,年齢および性比がほぼ同一となるようにして,上行結腸癌124例,横行167例,下行115例,S状154例,直腸癌146例の合計706例を抽出して,その入院病歴を見直した.
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