Japanese
English
今月の主題 症例・研究特集
特別座談会
浸潤範囲と深達度
Panel Discussion―Intramucosal Extension and Depth of Infiltration of the Gastric Carcinoma
八尾 恒良
1
,
西沢 護
2
,
高木 国夫
3
,
井田 和徳
4
,
中村 恭一
5
,
奥田 茂
6
,
笹川 道三
7
,
白壁 彦夫
8
,
村上 忠重
9
H. Shirakabe
8
,
T. Murakami
9
1九州大学第2内科
2都立駒込病院内科
3癌研付属病院外科
4岐阜歯科大学第2内科
5筑波大学基礎医学系病理
6大阪成人病センター
7国立がんセンター放射線診断部
8順天堂大学消化器内科
9東京医歯大学第1外科
pp.1389-1409
発行日 1977年10月25日
Published Date 1977/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112530
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
本誌は8月号,9月号で胃癌の浸潤範囲と深達度の判定をテーマに特集を組んできました.今月は,そのしめくくりの意味で,判定の方法や「線引き」問題から,癌の分類規定まで幅広い論議をお願いしました.
白壁 早期胃癌浸潤範囲の決定,また深達度の推定を行なってから10年以上経過しました.
昔はmとsmの区別がつかないということで,両者を早期癌の範疇の中に入れました.いまは診断も進んで5年生存率も違うので,mとsmとを分ける診断も行なわれています.
少なくとも90%以上の5年生存率をうるということであれば,mとsmは一緒にしてもいいかと思いますけれども,最高の診断をするということになると,mとsmを区別する診断も大いに成立していいわけです.不可欠なことは,m,smと,もっと深いpm,sとの鑑別,区別ということが大きくなると思います.
今日は,まず浸潤範囲の決定の討論を願いまして,あとから深達度の診断の討論をお願いしたいと思います.
浸潤範囲の決定で,総論から入りたいと思います.まず八尾先生から.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.