胃と腸ノート
Gastritis erosiva及びGastritis verrucosaのX線像(3)―その② タコイボ型Gastritis verruccsa
佐田 博
1
1早期胃がん検診協会
pp.876
発行日 1975年7月25日
Published Date 1975/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112394
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存続型または疣状胃炎Gastritis verrucosaは,内視鏡的及び切除胃肉眼的形態の多彩さから4型に分類されている.即ち,タコイボ型,ポリープ型,こん棒型,蛇行型である.
図1(48歳♂):立位圧迫像.幽門前庭部に多発する立ち土り比較的急峻で背の高い隆起を認め,隆起表面に周堤と比べ面積比の小さい辺縁シャープな中心陥凹(Delle)を認める.隆起はFaltenの上にのったいわゆる“へびたま”Kaliberschwankungの所見を呈している.中心陥凹(+)が,この型の条件である.典型的なタコイボ型verrucosaの像である.
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