胃と腸ノート
よい胆道像のとり方と読み方(3)―効率のよい胆道造影法と読影上の注意
浪久 利彦
1
,
南部 勝司
1
1順天堂大学内科(消化器)
pp.1464
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112172
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排泄性胆道造影法で,胆道疾患の診断をするには,少なくとも2つのことが要求される.その1つは,よい胆道像をうることであり,他の1つは,えられたレ線写真をいかに読むかである.
よい胆道像をうるためには,造影剤を効率よく肝から排泄させることであるが,このためには,胆道造影に先立って,肝機能の状態を把握しておく必要がある.普通は,初診で胆道疾患が疑われても,すぐに胆道造影を施行しなければならないようなことは少なく,まず,肝機能検査を行なって,その結果によって胆道造影を行なっても,決して遅くはない.
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