胃と腸ノート
大腸血管造影のmerit(4)
木戸 長一郎
1
1愛知県がんセンター放射線診断部
pp.1448
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112169
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感受性の高い種々の検査やX線診断の技術開発にもかかわらず,消化管の出血源が不明な症例は相当数あり,Katzによれば19~22%に及ぶ.大量出血の場合,出血源の局在診断が患者の生と死を決定する理である.
選択的血管撮影が出血源探索に有用であることはBaumらにより,1963年以来報告されて来た.実験では毎分0.5~0.6mlの出血量があれば血管撮影において証明されると言われている.Nusbaumらは60例の消化管出血症例に対し75%の高率で出血源を発見した.
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