胃と腸ノート
よい胆道像のとり方と読み方(2)―胆道造影機序
浪久 利彦
1
,
南部 勝司
1
1順天堂大学内科(消化器)
pp.1356
発行日 1975年10月25日
Published Date 1975/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112258
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前回の胆道造影能と肝機能との関係を理解するために今回は,胆道造影機序を,iopanoic acid(Telepaque)について述べる.
iopanoic acid(I. A)は,経口的に摂取されると,腸に達して溶解する.I. Aは脂溶性の物質で,水には溶けないから,腸で溶解するには胆汁酸の存在が必要である.すなわち,I. Aが腸に達した時に,胆汁が十分に排泄されなければ造影剤は溶けない.
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