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技術講座 胆道造影―私はこうする
立体胆道造影法
3-D Cholangiography Using Spiral CT
權 雅憲
1
A-Hon Kwon
1
1関西医科大学第1外科
1First Department of Surgery, Kansai Medical University
キーワード:
経静脈性胆道造影
,
高速らせんCT
,
造影剤予備テスト
,
立体胆道造影法
Keyword:
経静脈性胆道造影
,
高速らせんCT
,
造影剤予備テスト
,
立体胆道造影法
pp.593-600
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900088
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胆道領域の造影検査としては経静脈性胆道造影(DIC)による排泄性造影と内視鏡的逆行性胆道造影(ERC),経皮経肝胆道造影(PTC)による直接造影がある.直接造影では診断能の高い画像が得られるが,手技の熟練と侵襲を伴うことが多い.低侵襲との観点からはDICが最も簡便であるが,従来のDIC画像では詳細な病変の診断は困難で,時として造影剤による重篤な副作川が問題となる.一方,非侵襲検査としてのCTは濃度差をX線吸収係数として数値化できるので,低濃度の造影剤の検出が可能である.したがってDIC併用CT検査は胆道走向や病変の検索に用いられるが,二次元画像では立体走向を容易に把握できないという難点を有していた.近年開発された高速らせんCT (ヘリカル,スパイラルCT:SCT)は連続スライスであるため高精度の三次元画像の再構成ができ,MPR (Multiplanar reconstruction)やMIP (Maximum intensity projection)により矢状断や冠状断さらには任意の角度の断層像が得られる1).本稿ではDICの簡便さとCTの濃度分解能の利点を活かしたDIC併用SCT (DIC-SCT)による立体胆道造影の要点を述べる.
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