技術解説
穿孔をおこしやすい十二指腸前壁潰瘍の診断の重要性
青山 大三
1
1大阪回生病院放射線科
pp.493-496
発行日 1971年4月25日
Published Date 1971/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111599
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本項では一般の消化管穿孔についてのべるのが妥当であろうが,範囲があまりにも広すぎるので,ここには一般臨床像がしばしば見のがしやすい十二指腸前壁潰瘍の診断についてのべることにする.
十二指腸潰瘍が穿孔したとき,一般にはその患者はとりあえず外科を訪れることが多く,内科にまわされても,なんとなく穿孔だろうとされてすぐ外科にゆくのが多い.外科は最終までめんどうをみることになる.穿孔した患者が今まで一度も医師を訪れたことがない場合は仕方がないが,一度でも医師を訪れておれば患者は不信をいだくであろう.
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