印象記
みたびラテンアメリカを訪ねて(3)
林 貴雄
1
1日本大学医学部有賀内科
pp.1474
発行日 1971年10月25日
Published Date 1971/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111534
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ウルグアイ
人口280万人,面積18万7千平方キロ,ブラジルとアルゼンチンにはさまれ,南米のスイスといわれるウルグアイは本年12月に,第12回パンアメリカン消化器病学会の開催国になったため,早期胃癌の発見に関しての気運が高まりつつあった.
首都モンテヴィデオは,隣りのブェノスアイレスから飛行機でわずか30分の距離である.有名なアルゼンチンタンゴもブェノスアイレスで始まったものと思っていたが,実はモンテビデオの下町から始まったのだと聞いて,認識をあらたにした.この国には,まだ日本製内視鏡器械は導入されていないが,Hirschowitzのスコープを用いての長い歴史があり,パンアメリカン消化器病学会のシンポジウムにも,内視鏡,胃癌早期発見の方法等のテーマを中心に,ちからを入れている.日本の胃癌診断技術が高く評価され,この度の学会には駐日ウルグアイ大使館が協力して,日本の医師達の参加を強く呼びかけている.
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