Japanese
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入門講座・9
小腸X線検査の実際
Radiological Examination of the Small Intestine (9)
八尾 恒良
1
Tsuneyoshi Yao
1
1福岡大学筑紫病院内科
pp.1125-1128
発行日 1990年9月25日
Published Date 1990/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111432
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3)Kerckringひだの変化―〔3〕管腔変形
前述したようにX線学的な小腸管腔の変化はわずかなKerckring皺襞の異常で認識される軽度の辺縁硬化像から,管腔の辺縁像が原形をとどめないほど破壊されたものまで,いろいろな段階のものがある.これらの変化を効率よく正確に拾い上げるためには,経口法,二重造影法を問わず,造影剤または空気で十分に伸展された充盈像を,小腸索と分離して撮影することが大切である.
通常,管腔変形は種々の程度の狭窄または管腔狭小を伴っている.そして両側性変形と偏側性変形がその代表とされる.
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