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編集後記
白壁 彦夫
pp.130
発行日 1969年1月25日
Published Date 1969/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110915
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大彎側病変の診断にかんして,こんなにもり沢山な貴重な研究が呈示されたことは,類をみないことである.執筆された方々に心から敬意を表したい.
「犬馬は難く,鬼魅は易し」
鬼や怪物にくらべると,犬や馬のように見なれているものは画にしやすいようで,実はむずかしいという意味だそうで,改たまっていざ発表するとなると平凡なところに落ちつくものだそうである.大彎の診断法の理論を考えると,そんな気がする,それも,話のかたまったいまの気持であって,2~3年前は,実に不安な気持にかられながら診断を行なっていたものである.よくもここまで煮つめてくれたものである.
座談会の内容は,非常に高度なもので,司会と論議は明快である.在来の座談会の内容とは,時代が変ったとの感を深くする座談会である.他誌にはみられない脱皮があるわけである.といって油断はできない絶えざる努力と脱皮こそが,「胃と腸」誌を支えることになるわけである.
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