研究会紹介
中越消化器病同好会
笹川 力
1,2
1新潟大学木下内科
2中央綜合病院内科
pp.628
発行日 1968年5月25日
Published Date 1968/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110780
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本会の活動状況を述べるには新潟県の胃カメラ普及・発展の経過をたどる必要があろう.本県では昭和30年9月,田坂定孝先生よりお話しがあり,当時の新潟大学鳥飼内科の高須靖夫,太田喜昭両先生が取組まれたのが胃カメラの最初である.ついで小黒忠太郎,斎藤素一先生も加わって意欲的に実施,啓蒙され,34年8月,イタリヤ軒において,芦沢真六,内海胖先生をお迎えし,第1回新潟地区胃カメラ同好会がもたれた.その後,原義雄先生も県立癌センターで多数の症例を手がけられ,38年末には中央より村上忠重,白壁彦夫,信田重光らの諸先生がお出でになり,大いに啓発され,かつ刺激を受けた.かかる気運のもとに39年8月新潟大学の内科,外科,放射線科,病理の助教授,講師の先生方が中心となり,新潟内視鏡同好会,新潟消化器病同好会が設立された.前者は偶数月に胃カメラの読影,診断を中心とした症例検討を行ない,県内各地より集まった50名の同好者により活澱に討議されている.後者は2月と7月の年2回,学会形式で消化器全般に亘る演題発表が熱心に行なわれ,毎回150名程集まり,年々隆盛をみていることは誠に嬉しいことである.
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