研究会紹介
広島消化器病同好会
河村 虎太郎
pp.377
発行日 1968年3月25日
Published Date 1968/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110694
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学識,情熱何れもおおむね一流の域に達した先生方をもって組織されて居る広島消化器病同好会は,会長浦城教授を中心として,その雰囲気,活動状況何れも全国的レベルにある同好会であろう(筆者の個人的感想ではあるが).
この同好会は,昭和34年4月20日,槇殿,伊藤,炭田,河村等数人の開業医師が,消化器病集談会をやろうと言う意図のもとに発起人会を開いたのがその発端であった.幹事会で運営されることになった同好会は,出発時の意気込みだけは物凄く,同年5月10日は15の演題を集めて,第1回総会並に講演会を開催した.勢いに乗り過ぎて34年度に5回も例会を開くと言う張り切り様を見せたが後援続かず,尻切れトンボの状態に陥って了った.36年6月,会則を一部変更,浦城教授を会長としてその下に16人の幹事が4グループを編成し,新しい体制をもって同年第1回例会を増田教授の特別講演で開いた.37年から会の運営は軌道に乗り,現在迄に34回の例会を開催して居る.例会は50名から100名位の会員が集まり,演題発表,シンポジウム形式等で行なわれて居るが,その間,総会,例会には全国から色々の先生方に御来広を仰いで特別講演を御願いして居る.白壁,市川両先生によるX線検査の講演とデモンストレーションは,会員のX線読影力向上に多大の寄与をして戴いた.山形,村上,増田,大井各教授の講演は会員に多くの感銘を与えたし,川島,湯川,横山,島田,竹本各先生には会員の知識を向上させる印象深い講演をして戴いた.有志が集って夜遅くまで青山先生の情熱溢るる御話を聞いたのも心に残る憶い出である.
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