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書評「内科往診学」
永井 友二郎
pp.330
発行日 1968年3月25日
Published Date 1968/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110689
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“往診は臨床医の生活の重要な一部分で,地域医療を推進する有力な手段である.”と川上武博士は書き出している.また“いままで往診についての系統的発言は寡聞にして知らない.既存の医学・医療が入院・外来診療に立脚して推進されてきたことを考えると,それも当然のことだが,その根底に現場軽視の医療思想のあったことも事実である.”とのべ外来診療の単なる延長としては代置できない診療形態として,往診を正面からとりあげたのが本書である.
私たちは,往診について日ごろ種々な見解をもっている,“往診先は診療の条件が悪いから,できるだけ外来にこさせるようにしている.”先生方が少くないと思う.そして往診しない建前にしている方もある.
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