今月の主題 大腸・直腸
綜説
結腸癌
小出来 一博
1
,
立川 勲
1
1順天堂大学第一外科教室
pp.299-304
発行日 1968年3月25日
Published Date 1968/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110683
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Ⅰ.緒言
腸管に発生する癌の中で,結腸癌は直腸癌に次いで多いものであるが,本邦においては諸外国に比較すると,それほど多い疾患とはいえず,一番多くの症例をもっていると思われる癌研外科に於いても150例の症例の集計を報告しているに過ぎない.
結腸癌は大体55歳より60歳くらいが一番多く,男性に多い.また発生部位はS状結腸がもっとも多く,上行結腸・盲腸・横行結腸・下行結腸の順に少なくなる.
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