今月の主題 大腸・直腸
症例
胃潰瘍周辺の一部に癌病巣が発見された1例
樋口 公明
1
,
堀江 久夫
1
,
小関 要
1
,
星 昭二
1
,
斎藤 有彦
2
1国立栃木病院外科
2宇都宮市
pp.305-308
発行日 1968年3月25日
Published Date 1968/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110684
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Ⅰ.はじめに
表在陥凹型の境界が,全周明らかに読みとれる早期胃癌は,肉眼的にもまだその判定は容易といえるが,本症例のごとく潰瘍周辺の一部のみに癌化を伴う程度の病変の判定は,現在なお組織学的検索の結果を待つほかないと思われるし,又病理学的に異型上皮との鑑別や,潰瘍の癌化を示唆する一資料としても興味が持たれたので報告する.
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