Japanese
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特集 癌外科の進歩—現状と将来
結腸癌
Recent survey on cancer of the colon
河原 勉
1
,
安富 正幸
1
,
進藤 勝久
1
Tsutomu KAWAHARA
1
1大阪大学医学部陣内外科学教室
pp.1927-1930
発行日 1968年12月20日
Published Date 1968/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204758
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はじめに
結腸癌は欧米では直腸癌とともに最も重要な癌であるが,わが国では胃癌や直腸癌に比べあまり関心が払われなかつた.それは胃癌の頻度があまりにも高いのに反し結腸癌はそれほど多くないばかりでなく,結腸そのものの機能も直腸や他臓器に比べると単純であつて切除後の合併症や後遺症は少なく,また結腸癌自体も限局性で悪性度の低いものが多いので余後が比較的良いためであろう.しかし,近年生活様式が欧米化するにつれて結腸諸疾患は次第に増加する傾向にあり,結腸癌もまた注目されるようになってきた.
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