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書評「直腸肛門の外科」
戸部 隆吉
1
1京都大学
pp.432
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110633
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このたび,名古屋大学第2外科高木弘教授が「直腸肛門の外科」を医学書院から上梓された.内容は 1) 手術と問題点,2) 直腸癌に対する補助・合併療法,3) 直腸癌術後管理とfollow-upの3部構成になっており,現在,わが国の直腸・肛門外科の第一線で活躍中のトップレベルの気鋭の士26名が,16項目を執筆しておられる.その大半は直腸癌について述べられ,また手術に重点がおかれている.
直腸癌は病理組織学的には高度に分化した腺癌が多く,消化器癌の中では切除率も高く手術成績もよく,外科医が最もその本領を発揮しうる場でもある.
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