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書評「消化器内視鏡用語集」
浅木 茂
1
1東北大学
pp.478
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110769
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「消化器内視鏡用語集」が日本消化器内視鏡学会用語委員会で編集され医学書院より出版された.本書の内容は消化器内視鏡に関係するすべての領域に及ぶ用語について,8年余にわたる用語委員会の討議を基に作成されたものである.内視鏡用語として必要不可欠なもののみを取り上げ,内視鏡関係の和文および英文の論文作成に役立つ用語集となることを狙って編集されたものである.したがって,日本語を基本とし,これに対応する英語が収録され,ドイツ語やラテン語は慣用されているものが適宜掲載されている.特に,世界内視鏡学会(OMED)の用語委員会の用語集を参照し基本線での一致を図っていることや,混乱のある用語については好ましい使い方を示し,註釈をつけ説明を補足していることも特徴の1つになっている.
本書の構成をみると,以下の5つのパートより成っている.すなわち,第1部では,消化器内視鏡に関する解剖学的用語が口腔から食道,肛門に到るまでの全消化管と肝,胆道,膵,更に腹腔と消化器全般について取り上げられており,重要な部位には図が用いられて解説されているので理解しやすい.
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