今月の主題 胃のびらん
症例
Ⅱa?の1例
城所 仂
1
,
越川 宏一
1
,
竹添 和英
1
,
相馬 智
1
,
鵜川 四郎
1
,
瀬戸 律治
1
,
城島 嘉昭
1
,
後藤 一博
1
,
須川 暢一
1
,
山川 達郎
1
,
谷合 明
1
,
広瀬 淳一郎
1
,
片柳 照雄
1
,
山ノ内 哲雄
1
,
中西 宏行
1
1東京大学分院外科
pp.811-816
発行日 1967年6月25日
Published Date 1967/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110567
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Ⅰ.まえがき
近年珍らしい型の早期胃癌の発見が相次いで報告されるようになってきたが,ことに凸の病変で,癌か否かが問題となる症例の報告がぼつぼつみられる.このような異型増殖あるいは異型上皮とよばれる一つの病変のentityはいまだ確立されておらず,癌の発生あるいは癌への移行の上での一つの時点として今後の検討がまたれるものであろう.
私達も,一年間にわたり,X線,内視鏡で経過をおい,どうしても癌であるという疑いをすてきれず,切除した症例で癌か否かの決定にまよい,詳しい組織学的検索を行なった症例を経験したので報告する.
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