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編集後記
岡部 治弥
pp.431
発行日 1967年3月25日
Published Date 1967/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110489
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澎湃として湧き起こった胃疾患診断学の進歩,特に早期胃癌診断学発展の機運に即し,消化器専門医師の日常の診療に研究に直接役にたつ雑誌をと心がけて本誌が出発したのはつい昨日のように感じられるが,早いもので号を重ねて本号は12冊目である.この間,つねに読者の要望に応えて行きたいというのが編集同人達一同の衷心からなる願いであった.幸にして本誌は消化器専門誌として健やかに発展をつづけているようである.今後,ますますこの要望と信頼にこたえて,1号1号直接読者の血となり肉となる内容に富んだものにするよう決意を新たにせねばならないわけである.
扨,本号は綜説に胃機能の分泌面を初めてとりあげた.日夜進歩をつづける胃の形態学的診断学のうらづけとして大切な面である.読者に御益するところが大きければ幸である.毎号新らしい知見を与えてくれる早期癌症例は本号もまた,極めて示唆にとむ新らしい所見がすぐれたX線写真,内視鏡写真と共に提供されている.早期癌診断における興趣の更につきざることを思うのである.
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