Japanese
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今月の主題 膵囊胞性疾患―動態診断の基礎と臨床
序説
膵囊胞性疾患―分類・診断・治療
Introduction: Pancreatic Cystic Disease, Its Classification, Diagnosis, and Treatment
有山 襄
1
Joh Ariyama
1
1順天堂大学医学部消化器内科
pp.135-137
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110377
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はじめに
膵囊胞性疾患の診断の進歩は本誌21巻7号で主題として取り上げられているが,その後,画像診断によって膵囊胞性疾患の発見頻度が増加している.仮性囊胞と真性囊胞の鑑別診断,外科治療と保存的治療の選択が可能になり,経過観察される症例も増えて囊胞性疾患の自然経過が解明されつつある.また,小さな囊胞腺癌・囊胞腺腫が診断されるようになり,solid and cystic tumorや“いわゆる”粘液産生膵癌の報告も増えている.真性囊胞の切除例が多くなり,病理学的概念や分類にも変遷がみられるようになった.
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