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編集後記
中村 恭一
pp.1166
発行日 1984年10月25日
Published Date 1984/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109635
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胃生検の問題点も約20年に及ぶ症例集積と経験とから,本号でその焦点が絞られたように思う.それは,臨床面においては各病変からの生検組織診断に有効となる採取部位の問題,病理面においては異型度の認識の問題である.
臨床面におけるその問題は,ともすれば内視鏡検査は病変存在の発見と生検組織採取のための手段となりがちな風潮のある中では重要な問題である.各病変についての肉眼・組織所見と生検組織とを対比しながら,生検組織診断に最適である組織片を採取することが必要である(早川ら,大井田ら,高木ら).
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