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編集後記
中村 恭一
pp.1354
発行日 1983年12月25日
Published Date 1983/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109245
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日本では,最近,Crohn病が増加傾向にあるようである.Crohn病は一般的に,その典型的とされている病理形態を呈するようになってはじめて診断される揚合が多く,そのときは既に2~8年を経過した慢性状態である.それは,Crohn病の発病初期あるいは急性期の臨床像が非特異的あるいは不明確であるからである.
本号の特集“Crohn病の診断”の目的は,Crohn病の早期診断をいかにするか,という非常に難しい問題を正面から取り上げたものである.座談会の所にみられる多くの表は多数の施設の協力によるものであって,それからCrohn病の臨床像の一般的な傾向を知ることができ,それは貴重な資料である.
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