Refresher Course・6
この症例にみる診断過程のポイント
馬場 保昌
1
,
川野 芳朗
1
Y. Baba
1
1癌研内科
pp.831-834
発行日 1984年7月25日
Published Date 1984/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109547
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口〔症例1〕(Fig. 1a,2a,3a)46歳,男性.主訴:心窩部痛(松本医院,埼玉).
口〔症例2〕(Fig. 1b,2b,3b)55歳,男性.主訴:心窩部痛(三軒茶屋クリニック,東京都世田谷)・
口〔症例3〕(Fig. 1c,2c,3c)48歳,男性.主訴.空腹時心窩部痛(木下医院,東京都東長崎).
口〔症例4〕(Fig. 1,2d,3d)38歳,男性.主訴:吐血(本院),
〔初回X線所見〕(Fig. 1a~d)4枚の写真は,精密X線検査の2週間から2カ月半前に撮影されたものである(Fig. 1a~cは他院で撮影).いずれも不規則な形のニッシェが認められ,ニッシェ周囲(矢印の部)には不整な淡い陰影斑が認められる.Fig. 1c〔症例3〕をⅢ~Ⅲ+Ⅱcと診断するのは難しいかもしれないが,Fig. 1a,b,d〔症例1,2,4〕はⅢ+Ⅱc~Ⅱc+Ⅲと診断できそうである.
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