Refresher Course・1
この症例にみる診断過程のポイント
岡部 治弥
1
,
西元寺 克礼
1
H. Okabe
1
1北里大学内科
pp.101-104
発行日 1984年1月25日
Published Date 1984/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106941
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□患者:35歳男性.
□主訴:心窩部痛.
〔初回X線所見〕(背臥位二重造影・Fig. 1▲)胃角小彎に硬化ならびにし開を認める.この部には小さいジグザグ像(Zacke)があり,硬化に一致し複線陰影を認めるが,小彎線のぼけはない.後壁側にやや広い胃小区様構造が消失している所見があるが,このX線写真だけでは,胃角部小彎側を中心に潰瘍性病変の存在を疑わせるのみで,性状診断は困難である.
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