Coffee Break
胃と霊魂
竹本 忠良
1
1山口大学第1内科
pp.172
発行日 1983年2月25日
Published Date 1983/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109278
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昔から,胃腸は心の鏡であると言われている,本誌の若い読者も,Tomの胃のことをご存じのはずである.Tomの胃については,Stewart Wolfの「The Stomach」(Oxford University Press,1965)に詳しい.この本の第1章は,the story of Tom and his accessible stomachとなっていて,Tomが9歳のときの“swallowed food could no longer reach his stomach”という事故で,胃瘻がつくられたことなど詳細に記録してある.興味深いことは,緒言が“The stomach,once called the seat of the soul and still a recognized source of ectasy and grief,is one of the most metabolically active organs of the body.”という文章で始まっていることである.
さて,“怒る”ことを,なぜ“腹が立つ”,“立腹する”と言うのであろうか.この設問,実は先日しゃべらされた山口大学開放市民医学講座の講演において,市民から出されたものである.
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