今月の主題 アルコール性障害のトピックス
臓器障害,なぜ起こるか
胃と腸
田中 三千雄
1
,
堤 京子
1
,
竹本 忠良
2
1東女医大消化器内科
2山口大第1内科
pp.1350-1351
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206766
- 有料閲覧
- 文献概要
appetizerとして食膳をにぎわしているアルコール飲料は,消化管に多大の作用を及ぼしている.
胃液の分泌亢進は,その最たるものであろう,たとえば,1合の日本酒は,胃液検査法として今日広く行われているガストリン刺激法(4μg/kg,筋注)にほぼ匹敵するほどの,胃液の分泌刺激能をもっている1).また同時に,腸液の分泌2),胃腸管の蠕動運動3〜5),そして胃腸管粘膜血流量19)などにも影響を及ぼしている.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.