研究会だより
「宇和島胃腸疾患研究会」100回記念
中山 健
1
,
市川 幹郎
2
,
上甲 幸夫
3
1字和島市医師会
2市立宇和島病院
3宇和島社会保険病院
pp.1184
発行日 1983年11月25日
Published Date 1983/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109261
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四国西南部に位置する宇和島地方はかねてより胃腸疾患の臨床に関心が深く,胃カメラが実用化されると同時にいち早くこれを取り入れ(II型胃カメラより),東京の早期胃癌研究会などに出席し,勉強しながら皆それぞれに実績を上げてまいりました.1974年(昭和49年)初めころ,この地方で胃腸疾患の症例険討会を持とうとの気運が高まり,宇和島胃腸疾患研究会が発足しました.そして,同年3月18日に第1回の研究会を開きました.宇和島市医師会,市立宇和島病院,宇和島社会保険病院が中心となり,それぞれ持ち回りに当番を決め,会の運営に当たっております.毎月1回第3月曜日午後7時より9時まで定例の研究会を行います.そのほか各地より,いろいろな先生方においで願い,不定期に講演会を催し指導していただきます.また,必要に応じて1つのテーマで小入数が分科会的研究会を一定期間持つこともあります.吉田町立病院など宇和島周辺の病院,遠くは八幡浜市などから参加される会員もおり,出席者は常に20人前後です.
小人数ですが非常に熱心な人たちの集まりでまとまりやすい会です.この研究会は会員の皆様が組織診断までわかっている症例を持ち寄って検討し,診断を当てあう形式をとっております.主として食道より大腸までの消化管疾患に限り,胆・肝・膵にかかわりのある症例は特殊な例を除いて,別の研究会である肝疾患研究会で取り扱うことにしております.
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