連載 病院めぐり
市立宇和島病院
岩本 麻里
1
1市立宇和島病院
pp.763
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101779
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宇和島市は,平成17年8月に旧宇和島市と近隣3町が合併し人口91,446人となりました.地理的には愛媛県西南部にあり,西は宇和海に面し5つの有人島と多くの無人島を有し,東側には鬼ヶ城連峰を抱き,河川の多くは宇和海へ,一部は四万十川へ合流しています.その歴史は,仙台伊達政宗の長子秀宗の入部以降,伊達10万石の城下町として栄え,幕末においても重要人物ともかかわりを持ち,現存12天守の1つとして国の重要文化財である宇和島城や天赦園など,伊達文化の薫り高い数多くの文化資産を有しています.
市立宇和島病院は,市内城山の南に位置し,明治43年9月に町立宇和島病院として診療科目5科(内科,外科,産婦人科,耳鼻咽喉科,眼科)で診療を開始し,大正10年に市立宇和島病院と改称,大正12年に病棟1棟(36室)および産院を増設,その後4回の増改築を経て現在に至ります.そして,2008年度に新病院への新築移転を控え,間もまく設立100年を迎えます.診療圏は愛媛県南予全域および高知県西部で,約25万人の人口を抱える四国西南部の中核病院として機能しています.平成4年に南予救命救急センターを併設,平成15年に臨床研修指定病院,平成16年に院内オーダリングシステム採用,平成17年1月に地域がん診療拠点病院として指定を受け,平成18年3月に地域周産期母子医療センター認定,平成18年に日本医療機能評価機構として認定されました.現在の病床数は一般病床490床(救命救急センター20床),療養病床60床,感染症病床4床,結核病床5床を有します.診療科目は21科,常勤医75名,研修医7名で高次救急医療を含めた医療を提供しています.
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