胃と腸ノート
ヒト胃癌および胃粘膜腸上皮化生におけるγ-glutamyl transpeptidase(GGT)の酵素組織化学的検索
西 恵吾
1
,
小島 範子
1
,
増森 興治
1
,
和田 雅世
1
,
上田 光孝
1
,
内田 英二
1
,
松倉 則夫
1
,
沼尻 秀章
1
,
吉安 正行
1
,
徳永 昭
1
,
田中 宣威
1
,
大川 共一
1
,
代田 明郎
1
,
浅野 伍朗
2
1日本医科大学第1外科
2日本医科大学第2病理
pp.1174
発行日 1983年11月25日
Published Date 1983/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109259
- 有料閲覧
- 文献概要
われわれの教室においては数年来,胃粘膜腸上皮化生と胃癌の発生との関連について種々なる角度から臨床的ならびに実験的に研究報告をしてきている.今回はoncofetal enzymeの1つとして近年にわかに注目されているGGTの胃癌および胃粘膜腸上皮化生における活性局在を酵素組織化学的に検索すると共に,ALP,CEAの局在と比較検討した.
教室において切除された高分化型腺癌3例,中分化型腺癌5例,低分化腺癌5例,印環細胞癌5例,計18例の摘出胃標本より5×5×3mmの組織片を採取し,冷アセトンで12時間固定,軟パラフィン包埋後3μmの連続切片を作製した.GGTはRutenburg法,ALPはBurstone法,CEAは酵素抗体間接法を用いて観察した.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.