一頁講座
胃癌患者の前検査資料よりみた初回X線検査のあり方―(1)幽門前庭部二重造影法
八尾 恒良
1
,
西元寺 克礼
2
1九州大学第2内科
2北里大学岡部内科
pp.924
発行日 1972年7月25日
Published Date 1972/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109204
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胃癌患者の前検査資料を過去にさかのぼって蒐集し,retrospectiveに胃癌の発育進展過程を推定しようとする方法は,北里大学岡部教授によるものである.
しかし,このような前検査資料の殆んどは病変の存在を見落した資料であるために,胃癌の発育進展を類推する客観資料として役立てるよりも,むしろ診断学の面より誤診の原因となった理由を反省し,今後の診断に寄与させる材料として使用する方が良いと思われるものが多い.
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