グラフ
食道および噴門部のX線二重造影像
小林 誠一郎
1
,
羽生 富士夫
1
,
山田 明義
1
,
鈴木 博孝
1
,
野本 高志
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.295-302
発行日 1969年3月20日
Published Date 1969/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204806
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われわれ外科医は,日常数葉のX線写真から手術適応(もちろん局所的適応であるが),術式の選定それに伴う危険性,ひいては予後に至るまで慎重に判断する必要がある.したがって消化管のX線診断に際しては,病変の発見はもちろんのことであるが,発見された病変をいかに処置するかの判断を的確に下し得るように描写することが重要である.病変の性状,範囲を知る上には二重造影による写真が極めて有用であることは衆知の如くである.胃の二重造影に関しては.技術およびその利点.欠点等にっいて,白壁教授をはじめとする諸賢の業蹟があり、今更述べるまでもないが,われわれはここで,外科的立場より見たX線診断の上での二重造影の必要性について,食道および噴門部を中心として言及してみたい.
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