胃と腸ノート
ⅡcのX線像―とくに術前X線像と術後X線像との対比成績から(3)
五十嵐 勤
1
1福島医科大学第2内科
pp.1104
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108616
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今回はⅡc型病変2個の早期胃癌症例です.ともに同じ大きさで,深達度m,未分化型腺癌ですが,胃角部のⅡc(病変A)にはUl-Ⅱのscarが共存していて,前庭部のⅡc(病変B)にはUlは認めませんでした.
図1aはほぼ正面位の空気が比較的少ない二重造影像です.図1bはごく軽く第一斜位で撮影しており,空気が図1aよりは前庭部側に移動しています.図1cは空気量が多い二重造影像で,体位は図lbと同じです.術後像の胃壁のふくらまし方は,図2aが図1aと図1bに,図2bは図1cに相当します.
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