今月の主題 早期胃癌と線状潰瘍の合併
症例
症例13 胃角部線状潰瘍と共存したⅢ型早期胃癌
小黒 八七郎
1
,
黄 沾
1
,
藤田 吉四郎
2
,
佐野 量造
3
,
広田 映五
3
1国立がんセンター内科
2国立がんセンター外科
3国立がんセンター病理
pp.1065-1067
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108606
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〔患者〕59歳 男
主訴:食後の上腹部痛
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:10年前より胃下垂といわれている.
現病歴および経過:生来胃腸が弱く服薬することが多かった.昭和41年3月ごろより食後に上腹部痛が発来するようになった.症状の改善がみられないので5月9日本院を受診し,胃レ線検査の結果,線状潰瘍と診断され6月18日入院した.入院時理学的検査,血液生化学検査に異常なく,胃液は無酸であった.
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