今月の主題 早期胃癌と線状潰瘍の合併
症例
症例10 胃角部線状潰瘍に随伴したⅡc+Ⅲ型早期胃癌
児玉 健夫
1
,
角田 俊平
1
,
荒井 清一
1
,
丹治 伸夫
1
,
五十嵐 勤
1
,
鈴木 秀武
2
1福島医科大学第2内科
2福島市・鈴木胃腸科
pp.1056-1058
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108592
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
〔患者〕J. S. 37歳 男
8年前より上腹部不快感あり.3年前より空腹時心窩部痛.初診:45年12月5日,手術:45年12月23日.胃液酸度正酸.末梢血液像:正常.
胃X線所見
立位充盈像では,小彎短縮像および胃角部にニッシェとその上下の辺縁に壁不整像が認められる.二重造影像では,胃角部に突出像とそれに続いて胃横軸方向に細長い不整形バリウム斑があり,そしてその周囲に不ぞろいの小顆粒状陰影が認められ集中粘膜ひだは,その外側で中断している.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.